バランス

花の数、高さ、幅、なんとも言えない絶妙なバランスの美しい胡蝶蘭。
物事は『バランス』。そう常々私は思うしそう言う。
世の中には間違っていることはたくさん存在するが、100%正しいことなんてない。
法則もルールも仕組みも唯一無二の答えなどは絶対に存在しない。
計算機も数学だってヒューマンエラーがあるし、しょせん数値などは机上の空論にすぎず何の役にも立たない(まぁ、参考くらいにはなるか)。
だから、答えを求め過ぎたり究極の理想理念にこだわり過ぎると大きな間違えを起こすし、ことを成し遂げることは出来ない。ようするに成功はしない。
勝ち組だと言って負け組を蔑む者がいるが、実は負け組のおかげなのである。
「生かさず殺さず」という残酷な言葉があるが、なんとも言えない釈然としないその状態もまたバランスのひとつだ。
「清濁併せ呑む」の言う言葉がある。人によっては虫唾が走るほど嫌がる者もいるが、世の中「白と黒」だけではないのが現実だ。そんなにきれいに、竹を割ったようにはすっきりしない。
ようするに、どちらかに偏り過ぎてしまう者はバランスを失い脱落してしまう。生き残れないということになる。
まぁ、そもそも私のこの考え方そのものが間違っているのかもしれないが、そういう考え方をする私は現実主義者なんだろう、きっと。
だから、真っ黒にさえならなければ私は何色にでも染まってバランスをとるべきだと思ってきたし、実際そうしてきた。
しかし、それではいかにも都合主義で勝手すぎる。解釈によっては、バランスをとるイコール折衷、妥協、代替とも取れてしまう。
特に今回のコロナのような緊急事態ではバランスを取ってはいけないし、バランスが逆に命取りになってしまう。
「あいだを取ってバランスを取るのではなく、『答えを示す』ことでバランスを取り戻すことに成功しないと本当に取り返しのつかない事態を招いてしまう。
最近、コロナのおかげでいろんなことを考えさせられる。
コメントを残す
ブログ内検索