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これマジか? 「アサリ採り・魚釣り」

2020年4月13日(月)

 権利を行使することは罪ではないし、国のお咎めを受けるものでもないが、私は、きっとお天道様からのお咎めがあるんじゃないかと心配している。

 本音を言えば、「期待している」。

 私の住む町は、田舎の漁師町。風光明媚でいくつかの温泉郷も有り、住民はとても暖かくやさしい(少々口は悪いが)。

 漁業のほかに、観光地としてもそこそこ有名で、人情味溢れる素敵な町だ。

 残念ながら、近年は観光も漁業も衰退気味で、さらに高齢化が進み、特に漁業は衰退の一途をたどっている。

 ということで、写真の意味も分かるし、背に腹は代えられない窮状もわからんでもないが、やることがなんでもかんでも乱暴で雑だ。

 地元には古くから潮干狩り場があり、毎年時期になると活況を呈している。近隣都市、遠くは他県からも潮干狩りを楽しむために我が町を訪れるほどに大盛況になる。

 地元住民の特権で、組合が管理する潮干狩り場以外の海岸は格好のプライベート潮干狩り場と化し、地元の多くの家庭では飽きるほどアサリが食卓を飾るのだ。

 ただ食用のためだけでなく、地元民にとって潮干狩りは趣味であり生活の一部でもあるので、たくさん採れれば近所におすそ分けをし、近所付き合いの潤滑油としても大いに貢献していたものだ。

 隠居したお父さんたちは、夕刻になるとステテコに腹巻姿(想像できるかな?)で、浜に出向き晩酌の肴にアサリを10粒~20粒ほどチョイチョイと堀集め、家に戻ってクイっとやる。

 それが日常的な光景だったが、ある日突然こうなってしまった。

 町の三方を囲う海全域で採取禁止の警告がなされ、パトロールが行われるありさまだ。

 写真には、「許可なく・・・」とあるが、実は許可をもらうことが出来る。

 1シーズンに、2万円だったか3万円ほど組合に許可料を払うことで採取の許可がもらえることになっている。

 お金がかかるとなると人は変わる。お金を掛けてアサリを採取すれば、人は誰でもタダでは人にあげたくなくなる。「お裾分けだけど、お金払ってとってきたから少しでもいいからお金頂戴」なんて言えないから近所付き合いも希薄になってしまう。

 挙句の果てには、「オレは元を取る」って言い出す者まで出てきて、アサリ採りはビジネスになってしまう有り様だ。

 看板には、「生物の繁殖のため」とあるが、金を払った者の目は血走り、乱獲されるのは誰でも簡単に予想できるし、そんな論理は成立しない。

 だから、「繁殖のため」との理由は、語る前から破綻しているし、取って付けた言い訳にしか思えない。

 「ただ、金が欲しいだけじゃねぇか??』って、感じない??

 しかし、喚こうが騒ごうがどうすることもできません。

 それは、『漁業権域内に生息する生物の所有権はすべて組合に帰属する』と、法律で定められているからです。

 法律で決まっているんですよ。理不尽とは思いませんか? なんと殺生な・・・・。とほほほほ・・・・てな感じです。

 どんなに足掻いても、漁業権には勝てません。まさに、漁業権は『無敵』なんです。

 と言うことは、岸壁や堤防から竿を伸ばし魚釣りをする行為は?

  そう!『泥棒行為』なんです。

 釣り人は、組合様に見逃していただいているんです。冗談でもギャグでもコントでもないんですよ。

 ただし、漁業権域外(漁業権域図なるもので確認してください)での釣りはオッケーです。

 で、、、、漁業と言えば農業です(なんで?は置いといて)。

 一方で農業はどうですか? 田畑を耕し種をまき、肥料をやって草を取る。手間を掛けお金を掛け、丹精込めて育て上げて収穫するんです。

 それに引き換え・・・・・・・・・・。海の掃除もしない、種も撒かない、エサもやらない。でも、『そこにあるものは全部オレのもの』なんておかしいでしょ?

 権利を行使するということはまた、責任を伴うということなんです。もう少し配慮が出来ないもんですかねぇ。せめて地元民だけでも・・・・・・・・・・。

 先に述べたように、私一人が騒いだところで何も変わらないと思うけど、おかしいと思ったことを、「昔からの慣習だから」とあきらめずにこれからも発信していく。

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