信用と信頼について
私は怒りを持たない者を信用しないし信頼もしない。怒りを表に出すか出さないかは人それぞれなので、感情をあらわにするか?内に秘めるかにはこだわらないが、怒りを覚えない者にとにかく興味を持たない。
なぜかというと、まぁ、怒りに限ったわけではないが、怒りを感じないということは、「悔しい」思いをしていないということで、悔しい思いをしないということは、何も考えていないか? または真剣にやっていないからだ!と考えているからなのだ。
その次に、守るべき優先順位を知らないか、考えてない者も信用しないし信頼しない。
ちなみに私の守るべき優先順位は、自分→家族→社員→ビジネスパートナーとなっている。時に友人がビジネスパートナーを優先することもあるが、まぁだいたいこんな感じで優先順位を自分の中で決めている。
そんなにこだわる必要があるのか?と考える者もいるかと思うが、選択を迫られたときにこの優先順位がその時々によってバラバラだと、あっちにいい顔、こっちにいい顔をすることになってしまい、優柔不断と言う烙印を押されかねない。
もちろん、両方にいい顔を誰もがしたいし、どっちの顔も立てたいという気持ちもわかるので悩ましいところではあるが、だからこそ優先順位はブレてはいけない。
時に友達が・・・・・・・・。と友達について少し触れたが、この友達と言うのが私にとってはとても厄介な存在で、私自身その定義が曖昧で、私の中での「親友(せいぜい3人~5人)」以外は友達ではないと考えるようにしている。ちなみに、人によっては1度会っただけで「友達」呼ばわりする者がいるが、そういう者もちょっと苦手だ。
前置きをしなかったが、この例えは、個人的な趣味や第3者を巻き込まない場面においてあてはめていないので誤解のないようにお願いしたい。
昨年、こういうことがあった。
購入していただいたスカラブジェットボートの艤装の依頼をあるビジネスパートナーに依頼をした。ジェイエスピーの担当者、販売店様、そのパートナーとウエストラグーンで綿密な打ち合わせの上、納艇予定日に間に合うように準備を進めた。そして日程を決めたのだ。
段取りが狂えば大切なお客様に迷惑を掛けてしまうので、その目途が立ってホッとしていた矢先に、約束の日にパートナーに予定をすっぽかされるという、なんともマヌケな事態を招いてしまったのだ。
連絡しても連絡しても繋がらない。困り果てて、苛立って、悔しくてみじめで私の怒りは頂点に達していたが、怒っていても問題は解決しない。
落ち着いて解決策(別の依頼業者を探すしかない)を考えて、藁をもすがる気持ちで、取引して間もない業者さんにお願いすることにした。
ボートの艤装は屋外で行うことが多いので天候によって予定が大きく狂うのだが、そういうピンチに限って悪天候が続き、ピンチに追い打ちをかけられた。
ところが、急なピンチヒッターにもかかわらず、悪天候が続く中、納期に間に合わせるために艤装を完成させてくれた。仕事も期待以上の出来でとても満足したし、何と言っても救われたのだった。まさに救世主だった。
後日談となるが、約束をすっぽかしたクソ業者(すでにビジネスパートナーでもなんでもないのだ)は、約束を反故にして、ボートを沖縄に回航する仕事をしていたという。
連絡がつかなかった理由を、携帯電話を海に落としたと言っていたそうだが、仮にそれが事実だったとしても誰も信じるはずがないし、知っている者に言わせれば、それがいいわけの常套句だと言うから始末に負えない。
さらに、謝罪すらなかったのだ。そもそもジェイエスピーというか、私など眼中になかったのかもしれない。だとしたら、ジェイエスピーも私ももっと精進しなければならないとも言えるが・・・・・。
きっとトロピカルで楽しい仕事だったから、綿密な打ち合わせの上で約束した仕事を後回しにしたのだろうが、そんなことは決して許されるものではないし、受け入れたらおしまいだ。
そいつのためにも私はその時のことを絶対に忘れないし許さない。
一方で、ピンチを救ってくれた業者さんへの感謝はそれ以上に絶対に忘れない。
ウソみたいな話だが、これは実話でこういう輩が意外に多く我々の業界に、と言うより世間でのさばっているのでみなさんも気を付けた方がいい。
優先すべきを優先しないと、このような大きな過ちを犯してしまうが、「人のふり見て我がふり直す」と考えればいい教材になる。だから、身近なそういう事例で覚えた怒り・くやしさを自分の成長につなげて欲しいと心の底から思うのだ。
社内の先輩・後輩・同僚が困っていても手を差し伸べない。しかし、外にはいい顔もするし協力もする。ようするに優先順位をはき違えている者。こういう者も私は信頼も信用もしない。
見たくないものは誰にでもあると思うが、常識的な判断が出来、どうするべきかを知っているのに、見て見ぬふりをする、または臭い物に蓋をする者も信用も信頼もしない。
特に人の上に立ち、的確な判断・神速な指示命令を求められるグループリーダーはそうであってはならないし、肝に銘じておいて欲しい。
こうやって私の価値観や考え方をみなさんに発信することが出来る世の中に感謝しながらブログを書いているが、ジェイエスピーの社員には是非私のブログを読んでもらいたい。
生々しい言い方をするが、私の思考を理解すれば高い評価を得る近道が見える。ベクトルを合わせて同じゴールを見ることが出来れば、私と同じ判断が出来る。すなわち、「信頼」と「信用」を得られるということを打算的に考えることが時にはあってもいいし、ブログを読んでそういう利用の仕方をしてもらっても構わない。
と言うことで、今回は信用と信頼についての戯言だったが、私は私なりに失敗もしたし悔しい思いも悲しい思いも絶望の淵に立たされたこともあったし多くの修羅場もくぐってきた。
そういう体験をもとに綴るこのブログにこれからも目を通してもらえたらと思っている。
損はないと思う。
コメントを残す
ブログ内検索