栄えある賞
この度、株式会社ジェイエスピーは『Largest Volume Dealer of International 2021』という栄えある賞を受賞。2020年に続き2年連続!!
この賞は、スカラブボート(Scarab Jet Boat)を世界のディーラー(北米を除く)の中で一番たくさん販売したという賞で、世界の頂点に達したということだ。
スカラブと言うブランドは、もともとパワーボートで有名になり一世を風靡し、ヤカラチックなヤンキーにこよなく愛されたのだが、パワーボート人気の衰退とともに休眠に追いやられてしまった。
パワーボートとは、派手なカラーリングで、空中排気型の(通常、ボートは水中排気)の高出力エンジンを搭載したボートで、爆音を轟かせ時速100キロ以上で爆走し、先に述べたとおりヤカラチックなヤンキーがこぞってその派手さとスピードを競い合っていて、まさにアメリカンの象徴とも言えるボートのことを言う。
大ヒットしたアメリカドラマ『マイアミバイス』で主人公がフェラーリとともに愛艇として所有していたこともあって、その名を世界に馳せたのだ。
その伝説のブランド「SCARAB」がJET BOATとして生まれ変わり再び脚光を浴びている。
ジェットボートの歴史は意外に古く、有名ボートビルダーや新興勢力が参入し、ブレイクしかけたが今ひとつパッとしなかった。そこに水上オートバイで世界ナンバーワンのシェアを誇る、あの『SEA DOO』がくすぶっていた火を燃え上がらせ、そこに日本の「YAMAHA」が追随し、20年ほど前にブーム到来となった。
今やジェットボートの地位は確固たるものとなったのだが、数年前にSEA DOOがジェットボートの製造から撤退し、そのDNAを受け継ぐ形でSCARABが台頭してきたのだ。
販売台数こそYAMAHAに水をあけられているが、SEA DOOから受け継がれたアメリカンスピリッツは、デザイン・パワー・ラインナップ等すべてにおいて遠く先を走っていると私は信じている。
例えるなら、大衆車の頂点を極めた日本が誇るTOYOTAに対して、ランボルギーニやフェラーリのような住み分けだ。もちろんフェラーリはSCARAB。
2021年はもちろん、2022年もコロナの影響で製造計画が大幅に下方修正され、また輸送コストの高騰でSCARABジェットボートは益々手の届かない存在となりかけている。
厳しい販売環境下でジェイエスピーも苦境に立たされているが、3年連続の受賞を目指して日本のマーケットをデザインしていこうと決意を新たに受賞を嚙み締めたのであった。
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