展示会、コンサート、スポーツ等、ことごとく中止になって、更にはインバウンドのリバウンドでアミューズメント、ホテル、飲食店が閑散としているという。

　「観光立国日本」を掲げた景気対策も特効薬ではなく、劇薬だったという皮肉な結果を招いてまったのだ。

　我々の業界でも、ジャパンインターナショナルボートショーを皮切りに全国で展開されるはずだったボートショーが全て中止になってしまったので暇で暇でやる事が無い。

　日本の株価もアメリカのそれも大暴落で、日経平均株価は1,300円ほど下げてとうとう20,000円を割ってしまった。

　いったい日本は一瞬にして幾ら資産が目減りしたのだろう？

　仕事がなくなり収入が減り、生活が困窮するなどの厄介な問題はあれど、生きていく為の環境は日本には十二分に整っているから、ここは腹をくくって余分なぜい肉をそぎ落とし健康体を取り戻すチャンスくらいに思って新型コロナウィルス克服後に向けて夢を膨らませた方が、ジタバタするより得策だと思う。

　ただ、それでも経済がこれだけマヒすれば倒産する会社も多数出るかもしれない。その救済策を安倍さんが「俺に任せておけ！」って約束してくれれば言う事は無い。

　昨夜、朝日テレビでヒマラヤ奥地の標高4,000メートル以上の集落で暮らす民族の特番があったが、そこにはテレビもラジオも何もなく娯楽と言えば特別な日のご馳走とお酒くらい。

　余分な物が無いのだから失うものも無い。「失うものが無い者ほど強い者は無い」とはよく言ったものだ。

　人間の欲望に際限がないからこそ今日の豊かさを手に入れる事ができたのだが、世界のだれもが信じて疑わなかった強固な経済と豊かさは、コロナウィルスがまさに「砂上の楼閣」だった事を残念ながら証明してしまった。

　我々ジェイエスピーはあわてず騒がず、このタイミングで一旦停止して、会社のメンテナンスをしっかりして、不必要なぜい肉をそぎ落とし、来るチャンスに備え体力を温存し、次の成長軌道に乗る。

　まぁ、洗礼だな。

　それにしても・・・・・・・・。

　コロナよ、早くどこかに行ってくれ！！