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コロナショックに思うこと 『目標について考える』

2020年4月23日(木)

 緊急事態宣言の対象が全国になって2週間、さらに一段高い緊張感を促されたが、前回の失敗を踏まえて来るゴールデンウイーク中での感染拡大をなんとしても阻止したい安倍総理の危機感の表れだろう。

 宣言以来、地元の飲食店経営者から休業の連絡が立て続けに入った。

 緊急事態宣言発令によって、何が変わってどれほどの効果があるのか懐疑的だったが、やはりその効果は即効性も含めて絶大だった。

 営業していても客足は遠のき、売り上げは激減で、蛇の生殺し状態のような残酷な1か月間をどんな思いで過ごして来たのかを考えると同じ経営者として断腸の思いだ。

 ニュースで、売り上げ90%減とか、まもなくゼロになるだろうという経営者の声を聞くと掛ける言葉さえ見つからない。

 絶望の淵まで追いやられないことを願うばかりだ。

 そして、これからの休業期間が単なる「休業」で終わるのかを考えると生きた心地がしない。

 「収束の暁にはみんな揃って祝杯をあげようね!」という励まし合いのやり取りさえ、やるせなさを憶える。

 我々の会社は休業要請の対象にも、もちろん休業補償の対象にもなっておらず、相変わらずテレワーク、交代出勤によって業務を継続しているわけだが、一気に活気づき、猫の手も借りたいはずのこの時期に、来るはずもないオーダーを静かに待っている残酷な日々を送っている。

 「そんな泣き言を言いたくもなるが、下を向いていても始まらないし、飲食チェーンや旅館やホテル、観光バス会社やタクシー会社などに比べればまだまだ恵まれている」と自分に言い聞かせ己を奮い立たせるも、どこかから空気が抜けているような、なんともシャキッとしない日々を過ごしている。

 とは言え、会社は明らかに変わってきた。テレワークによるコミュニケーション不足の不安も効率化が進み自信に変わってきたことを実感するし、無意味な押印決裁もデジタル化が一気に進んだ。

 ルーチン業務とお客様対応に追われ、計画をするも進まない取り組みも、コロナのおかげで取り組みが進み成果が出始めている。

 ということで、仕事においては目的もゴールも明確で周到な準備によりゴールに向けて走り続けることも出来るが、長いコロナのトンネルは果てしなく続くので、どれだけの燃料と食料を用意して走ったらいいのか皆目見当がつかない。

 それこそが、最大の難敵たる所以だ。だから厄介でかなわん。

 あらためて、ゴールについて考えさせられる。

 走る前にゴールを見据えることは常識だが、ゴールが無いのに走らなきゃいけないことほど残酷なことはない。

 それにしても、コロナはいろんなことを教えてくれるよ。

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