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一時停止無視

2021年10月7日(木)

こどもを巻き込む悲惨な事故が後を絶たない。

飲酒による居眠り運転で、通学する子供の列に突っ込んだ事故の裁判の模様が報道されていたが、裁判では日本の道路事情・道路整備・交通環境整備の不備も同時に指摘されたという。

飲酒運転をしたドライバーは断罪に値するし、被害にあった子供たちには心から哀悼の意を表すが、実は私も交通事故の責任の一端は国にあると思っている。

 

先日、私の知り合いが一時停止無視で交通違反キップを切られた。常に安全運転を心掛け、もちろんゴールドライセンスで、ルールマナーにも敏感で事故歴も無い男が一旦停止無視などするはずがないと耳を疑ったが、ウソでも冗談でもなかった。

 

違反を再現するとこうなる。

目的地に向かうため、初めて通る田舎の住宅街を注意深く運転していた。道幅は広くないが、対向車線とは難なく行き交うことが出来るほどの道路だったので、優先道路と言う認識で時速25キロほどで走行しており、信号機のない交差点でさらに速度を落として緩やかにカーブする道路を直進した。

交差点を通過した直後に横からパトカーが出てきたのでハッとして停止して、再び直進した。

すると、パトカーがサイレンを鳴らして追いかけてきて停止させられた。何が起きたのかわからないまま窓を開けると、警察官は『今、一時停止無視しましたね?』と言う。

運転手本人も同乗者も停止線の存在、そして停止標識の存在にも気付いておらず、何のことなのかさっぱり理解できない。『何ですか?』と言うと、『あなたは今、一時停止無視をしました』となった。

言葉は悪いが、『嵌められた』のだ。

今の時代、一旦停止無視を意図的にするバカは私の知る範囲では居ないし、もし居るとしたら、飲酒運転や信号無視を平気でする論外な奴だ。

警察は、一時停止を見落としやすい交差点だから陰に潜んで待っていた。検挙するためのルーチンであり常套手段なのだろう。

 

もちろん違反したのだから反論の余地はない。

私が言いたいのは、そういう交差点だからこそあえてパトカーがドライバーから見えるところで回転灯を回して待機して一時停止無視を阻止すべきで、そういう安全啓蒙をすることこそが役割ではないのか?と言うこと。そして、ドライバーが見落とさないように停止線なり標識なりを改善することが役割じゃないか?ということ。

そういう魔の交差点での一時停止無視を、陰に隠れて見張っているそばでもし事故が起きてしまったら、それこそ本末転倒だからだ。

 

横断歩道で待つ歩行者が居たら必ず停止をして歩行者を優先させなければならないバカな道路交通法もしかりで、事故を誘発させようとしているとしか思えないし、それを違反するドライバーを検挙するために、同じように陰に隠れて見張っている。

そんなことをする暇があるなら、歩道をスマホ片手に我がもの顔で激走する自転車ドライバーをなんとかしろよ!って心から思う。

 

少々エスカレートして話がそれたが、一時停止無視のうようなうっかりミスを生む原因は、思い込みと習慣によるものがほとんどだ。平たく言えば『油断』。

「油断大敵」というがまさにその通りで、業務ミスをする時もだいたいその油断が原因。それは意識を高めること用心を深めることである程度減らすことはできる。しかし、「気を付けます」では無くすことはできない。

 

私は、道路整備や交通環境を改善することで一時停止無視を無くすことが出来ると述べたが、仕事においてのミスも環境整備と仕組み作りで対処しなければならないと考えている。

ジェイエスピーは、業務ミスをなくすために社員の意識改革を進めるとともに、ミスを未然に防ぐ、または大きな問題になる前にミスを発見する『仕組み』を整備することに重点を置く会社だ。

会社の行動理念にもそれは謳われている。『ミスは仕組みで予防せよ。「気を付けます」に効果なし。』と。

 

そういうことが、ジェイエスピーの「企業理念」「経営理念」「人事理念」「行動理念」に明確にうたわれている。社員は、折に触れて会社の理念に目を通して「ジェイエスピー」を深く知って欲しい。

 

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