仕組み化・改善・効率化 【続編】
前回は、DXの目的について熱く語ったが、DXさえ進めばそれでいいというわけではない。と言うことでDXの大前提を知っておく必要がある。
この2年、コロナによって常識も環境も一変した。コロナによってDX推進が加速したが、DXが目的になってしまい、商売(ビジネス)の原理原則、基本、生産活動がなおざりになってしまっては本末転倒だ。
DXはあくまで、業務をより早く、よりたくさん売るための、またサービスの品質を均一にするための手法であって、商売の目的ではないことをしっかり理解しないと会社があらぬ方向に向かってしまう。
同様に、我々は仮想空間で生活するわけではないので、食べる物は自給自足するか、スーパーなどで調達するかしなければならない。そうしなければ胃袋は満たせない。ようするに生きていけない。死んでしまうから実際の「物」を手に入れなければならないことも忘れてはならない。
モノづくりも販売もしかりで、部品の調達が出来なければ製品をコンプリート出来ないし、製品が出来なければ需要があっても販売できない。販売出来なければ売り上げは立たないから利益が出ない。利益が出なければ給料もボーナスも払えないし、挙句に倒産となってしまうのだ。
コロナによって、ものすごいスピードでデジタル化は加速したが、現場の生産はストップして、物流もマヒしてしまい、いわゆる「実態」が伴っていないのが現状だ。
我々の取り扱い製品は生産計画も立てられず、製品の確保が出来ない状態で、来年の販売計画は、「絵に描いた餅」状態で大ピンチを迎えている。
実体経済はまさに瀕死の重傷を負っている一方で、仮想通貨や株式市場はバブル状態で、投資家の資産は雪だるま式に増えているが、このままコロナに振り回され続け、実体経済が健康を取り戻さなければ、カネはあるけどコメが買えないという事態を招く。
事実、受注すらしてもらえない自動車があり、特に高級車はそういう状態で、お金を払えば買える時代ではなくなったし、ジェットスキーだって供給できない。鶏肉はタイで生産がマヒして輸入できず価格の高騰が始まっている。ガソリン価格も高騰するし、野菜やコメだってこれからどうなるかわからない。
と言うことで、実体経済あってのDXという大前提を肝に銘じて、2022年はDX推進しながらも原点に立ち返り、『ひとつひとつ物を丁寧に売る』と言う生産活動に精を出し、生き残りを模索する!!
コメントを残す
ブログ内検索