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ゆでガエル

2022年4月23日(土)

「ゆでガエル理論」とか「ゆでガエルの法則」とか、一度は聞いたことがあるのでは?

カエルは、いきなり熱湯に入れると驚いて逃げ出してしまうが、常温の水に入れて徐々に水温を上げていくと温度の変化に慣れてしまい生命の危機に気づかず、最後には死んでしまう…」という理論だ。

理論と言うより一つの教訓として、対策が後手後手になり手遅れになってしまうことへの警告として語り継がれている。

 

デジタルカメラの普及により2001年にポラロイド社が倒産。そして、2012年にコダック社が倒産。これらは典型的な例として記憶に古くない。

一方で、富士フイルムは社名には「フイルム」の言葉が残っているものの、その技術開発力、ノウハウを医療分野、高機能素材、光学デバイスなど多岐に展開し、今も規模の大きさを誇っているし、化粧品事業への転換も世の中を驚かせ、今もなお健在だ。

かの有名な「エルメス」は、創業当時は高級馬具のメーカーで、世界的な馬車商へと発展していくのだが、交通手段が馬から自動車へ変わる中、高級な革素材を入手するルートや技術力を生かしファッションの世界へ移行して、現在では高級ブランドとして君臨している。

我が社にはオリジナルブランドも主力商品も多数存在するが、それらはいつまでもある(売れ続ける)とは思ってはいけない。私は自らにそう言い聞かせ、商品開拓にも仕組みの構築にも挑戦をして来た。

現状に甘んずることなく挑戦をし続けた結果、会社の存続が許されているのだと信じている。澱めば水は腐るし、空気も悪くなる。コロナもそういうところに蔓延るのだ。

 

『いつまでもあると思うな親と金』とは本当によく言ったもので、いろんな場面でそのことわざは通用する。金はあるうちに生きた使い方をしなければならないし、売れている商品があるうちに次に売れる商品開発・開拓をしなければならない。好調に驕らず、謙虚に『次の仕込み』をしなければならないということだ。

ジェイエスピーはすでに世代交代の時期に差し掛かった。私の唯一の心配は、次の世代が「途切れなく次の仕込み」をすることができるかどうか? 存続するための、歴史が示す法則を理解しているか?だ。

ゆでガエルになる前に、いい湯加減を満喫することなく、冷たい水に飛び込み続けて欲しい。

 

冷たい水は居心地は悪いが、刺激的でゾクゾクするぞ!!??

 

 

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