漁業権
2010年4月23日(金)
看板にある通り、蒲郡市西浦町の漁業権域内でのアサリをはじめ、魚釣りの餌になる生物すべての採取の禁止を通達するものです。
地元では反発を含めて大騒ぎになっている。
地元住人の多くは、地の利を活かし、晩御飯のおかずやまたお父さんやお爺ちゃんの酒の肴として日常的に浜に降りて自分達が食べる分だけ(ほんのお椀1杯ほど)のアサリを採取することが慣習化しています。
地元住民の食卓をときどき彩る程度のアサリ採取が繁殖にどれだけ影響するというのか? 誰でも「取ってつけた建前」だろ?って勘ぐるだろう。
繁殖に影響するというなら、「カッカ」なる必殺道具を駆使して、何の繁殖活動もしない漁師の乱獲のほうがよほど影響すると思うのだがちがうか!?
地場産業の一つである漁業はご多分にもれず衰退の一途をたどっている。当然組合員は激減し組合の収入も激減だ。
そんな中、各町単位で運営していた組合は一昨年、3つの町の組合が合併をしました。合併の目的は定かではないですが、収入を上げるための「何か」に取り組まなければならない「大人の事情」らしきものがあったことは容易に想像できる。
今まで何の問題もなかった生活習慣を土足で踏みにじる理不尽な行為に地元住民は何の抵抗も出来ないのか?
遠い昔に必要とさえた物で、今必要とされなくなった物はたくさんある。漁業会も漁業権もその一つのような気がする。
「権利」という伝家の宝刀を抜いて生き延びようとするなら自らを律し、あり方そのものを見直して生まれ変わる努力という「義務」を果たすべきだ。
さもなくば、いずれ「事業仕分け」の対象になる。
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